DVDへダビング前に切れていたビデオテープを修理してみた
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DVDへダビング前に切れていたビデオテープを修理してみた

トライバー・ハサミ・テープ

VHSや8ミリビデオテープは、物理的に切れることがあります。DVDへのダビング作業を進めていたら、切れたVHSテープが見つかったので、自分で直してみました。

少しやっかいな部分もありましたので、作業記録として修理の仕方をまとめておきます。

あくまでここに書いてあるやり方は、ビデオテープからDVDへのダビングのために、あと1回再生できればいいという応急処置です。一度切れてつなげたテープを使い続けるとデッキが壊れるリスクがあります。

また、私はうまくいったというだけですので、失敗する可能性もあります。大切なビデオテープは専門業者に依頼してください。

関連VHSからDVDへのダビング方法まとめと、ダビングサービス業者比較はこちら。

VHSからDVDにダビングするおすすめの方法を4つ紹介します。自分でやる方法をいくつかと、ダビングサービスに頼む方法もあります。ビデオテープがいつまでも保存できればいいのですが、収納スペースを圧迫すること以外にも、磁気テープの劣化というやっかいな問題もあります。早めにDVDやパソコンにダビングしてデジタル化してしまいましょう。
VHSや8ミリビデオからDVDへのダビングサービスを比較しました。料金、ビデオの種類、納期、仕上がり、各社の特長を記事にしています。コピーガードの有無や、著作権などによりデジタルデータ化できないビデオについても説明しています。


ビデオテープの修理手順

必要な道具

今回はVHS用です。分解した後、ローラー部分が外れてころがってしまったり、ツメの部分の構造がわかりにくくなったときのために、確認用として同じタイプのビデオテープをそばにおいておくと便利です。

  • ドライバー
  • はさみ
  • セロテープ
  • 同じ型のビデオテープ(確認用)
  • カッターナイフ(あれば)

まずは分解

側面にシールが貼ってあれば剥がします。サンドウィッチ用に食パンを切るときのように、真ん中から上下にパカッとわかれます。古いシールだと綺麗にはがれないので、カッターナイフで真ん中を切った方がいいかもしれません。

videotape1

VHSビデオを裏返し、カセットケースを止めてあるネジを外していきます。全部で5箇所あります。

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こうなります。パカッと。

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ビデオテープの切断面を確認

スパッとした切断面ならそのままつなげて大丈夫ですが、ねじれたり歪んだりしている場合は、その部分は切り捨てます。多少映像が犠牲になりますが、仕方ありません。切れたテープを重ね合わせて、はさみを入れます、そうすると切断面がそろいます。

今回の私のビデオテープは、録画領域ではない部分が切れていました。ラッキーそのまま使える、と思ったら別の部分でテープがねじれてしわが寄っていました。

テープのしわ

この部分は、ばっさり切り落としてしまいます。残していると再生時にからまるので。

ビデオテープ切断

スパッと。

切れたテープを接着

テープの切断面を合わせてセロテープで接着します。セロテープを貼るのは内側です。外側、つまりビデオデッキのヘッドに当たる側には絶対にセロテープを貼らないでください。デッキが壊れます。

テープ接合

これはビデオテープの端が切れていた方です。テープの透明部分と磁気部分で接合しました。はみ出たセロテープをはさみでチョキチョキ切り落とします。手持ちのセロテープがカラフルだったので、わかりやすい。

本来、ビデオテープの接合にセロテープは推奨されません。使われている接着剤が熱で溶ける可能性があることと、セロテープ自体の厚さがあり、ビデオデッキを傷める原因になるからです。

私はDVDにダビングするためにVHSテープを修理していますので、たった一度だけの再生に耐えてくれたらそれでOKです。リスクはありますが、そう考えて手持ちのセロテープでの作業にしました。

本当はスプライシングテープというものを使いますが、もうあまり売っていないようです。あったとしてもそこそこ高価。私はセロテープで済ませましたが、新たに買うのであれば3Mのスコッチ メンディングテープが使いやすくていいと思います。

※追記:ビデオテープ専用の修復テープを見つけました。私は使用したことはありませんが、レビューを見ると使えそうです。ご参考に。

磁気テープをカセットケースに戻す

リールにたるみがないように注意して、元通り磁気テープをおさめます。

ビデオテープローラー

このシルバーと白いローラーの間を通しますが、その際白いローラーがころころ外れますのでなくさないように注意してください。

videotape4

ケースをはめ込んでいきます。下の写真ではカパカパ動く爪の部分を外してありますが、実際は位置をよくみて一緒にうまくはめ込んでください。この作業中にもう一本VHSビデオテープがあると、確認しながらはめ込めるので便利です。

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後は元通りネジ止めして完了です。

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無事再生できることを確認しました。

自分でビデオテープ修理をやってみて

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切れたVHSビデオテープをつなげる修理をやってみましたが、やはり切断面をつなぎ合わせるのが少し緊張します。スキマがあいても重なり合ってもダメですからね。思わず手がプルプルします。

テープ貼りに失敗すると、その部分の磁気テープがぐちゃぐちゃになりますので、一発で成功させる必要がありそこそこ器用でないと難しそうです。(ちなみに私は自分で網戸を張り替えたり、パソコンをバラしてHDDをSSDに入れ替えたりできる程度の器用さです)

ビデオダビングサービスに依頼してしまえば、切れたテープも補修してもらえるので、作業に自信がなければ、丸ごとお願いしてしまった方がいいと思います。失敗すればビデオデッキのヘッドが壊れますので、余計高くつきますから。

VHSや8ミリビデオからDVDへのダビングサービスを比較しました。料金、ビデオの種類、納期、仕上がり、各社の特長を記事にしています。コピーガードの有無や、著作権などによりデジタルデータ化できないビデオについても説明しています。


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